第15回 社会的ひきこもりに関する連携支援研修会を実施
令和8年8月8日、「第15回 社会的ひきこもりに関する連携支援研修会」を実施しました。
今年は、ひきこもり支援団体「ニエンテ」を運営されている山川氏を講師としてお招きし、対談形式でご講演いただきました。山川氏ご自身にもひきこもりを経験された時期があり、その経験を活かして、現在はひきこもりに悩む方々の力になりたいという思いのもと、日々支援活動に取り組まれています。以下は研修会時の様子です。



今回の対談では、山川氏ご自身の経験や現在の支援活動を踏まえながら、主に次のようなテーマについてお話を伺いました。
- ひきこもっていた当時、周囲に求めていたことや、してもらって嬉しかったこと
- ゲームやスマートフォン等への依存をどのように捉え、関わっていくか
- 本人を支える家族のあり方について
- 「見守る」とはどういうことか、家族にできる具体的な関わり方
- ひきこもり状態にある方にとって「居場所」が持つ意味
- ワンドが大切にしている「豊かにひきこもること」という考え方について
- 参加申し込みの際に寄せられた質問や相談について
様々な話が飛び交いましたが、対談の中で特に印象的だったのは、ひきこもっている本人の気持ちやペースを尊重することの大切さです。
家族や支援者は、本人を心配するからこそ、つい言葉をかけたり、何か行動を促したりしたくなることがあります。しかし、「話す」ことだけではなく、「見る」「聞く」ことを大切にし、本人が反応しないことも含めて尊重するというお話から、「見守る」という関わり方について改めて考える機会となりました。
また、ひきこもり状態にある方にとっての「居場所」は、単に外出するための場所ではなく、自分の気持ちを整理したり、自分自身のことを知ったり、人と出会ったりしながら、自分に合った生き方を見つけていくための場所にもなり得るというお話がありました。
「以前の社会に戻ること」だけを目標とするのではなく、一人ひとりが自分に合った生き方を見つけていくこと。そのために、本人だけでなく家族も社会とのつながりを持ち、それぞれの生活を大切にしていくことの重要性についても考えさせられました。
今回の研修は、当事者としての経験と支援者としての経験、その両方を持つ山川氏のお話を通して、ひきこもり状態にある方の思いを知り、私たちの支援や関わり方を改めて見つめ直す貴重な機会となりました。
今回得た学びを今後の支援に活かすとともに、関係機関との連携をさらに深め、ひきこもりに悩む方やそのご家族に寄り添った支援につなげていきたいと思います。

